刑事訴訟法

新着記事

公訴事実と訴因とは?わかりやすく解説! 

検察官が被疑者を起訴する際には、起訴状を裁判所に提出します(刑事訴訟法256条1項)。起訴状には、①被告人の氏名等②公訴事実③罪名などを記載しなければなりません(刑事訴訟法256条2項)。  ・刑事訴訟法256条1項 「公訴の提起は、起訴状...
新着記事

訴因変更の可否とは?わかりやすく解説!

公訴を提起して公判手続が進行していくと、検察官及び裁判官が、訴因に記載した事実と異なった事実があったのでは?との心証を抱くことがあります。このような場合、検察官は訴因変更(変更、追加、撤回)を請求することがあります(刑事訴訟法312条)。 ...
新着記事

起訴便宜主義(刑事訴訟法248条)とは?わかりやすく解説! 

日本の刑事訴訟法は、起訴便宜主義を採用しています。この制度は、たとえ被疑者が罪を犯したことが確実視される場合でも、被疑者を不起訴処分とすることができる制度です。    ・刑事訴訟法248条 「犯人の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並び...
新着記事

告訴とは?わかりやすく解説! 

刑事訴訟法には告訴という制度が定められています。告訴とは、被害者その他法律上告訴権ある者が検察官又は司法警察員に対し、犯罪事実につき犯人の処罰を求める旨の意思表示をすることをいいます(最判昭和26年7月12日)。     告訴は、被害届や告...
新着記事

自首とその手続きは?わかりやすく解説! 

犯罪を犯した場合に自首をする犯人がいることはご存知だと思います。自首とは、罪を犯した者が、捜査機関に発覚する前に、自己の犯罪事実を申告しその処分に委ねる意思表示をいいます。自首をした場合、量刑が軽くなる場合があります(任意的減免)。    ...
新着記事

判決・決定・命令とは?わかりやすく解説! 

裁判とは裁判所が行う意思表示です。裁判によって、被告人の有罪・無罪判決が出されたり、証拠の採用が決定したりします。    裁判機関が行う裁判には、判決、決定、命令があります。これらは微妙に意味が異なります。     判決は裁判所によって行わ...
新着記事

事件単位の原則とは?わかりやすく解説!

1.事件単位の原則とは?   事件単位の原則とは、逮捕・勾留の効力は事件ごとに生ずるといった原則です。かつては、逮捕・勾留は人について生じるという人単位説という見解もありました。しかし、現行法における逮捕・勾留は被疑事実を基礎として行われて...
新着記事

一罪一逮捕一勾留の原則とは?わかりやすく解説! 

1.一罪一逮捕一勾留の原則とは? 一罪一逮捕一勾留の原則とは、1つの犯罪につき逮捕・勾留は1回しか許されないとする原則です。刑事訴訟法にこの原則を規定した条文はありません。しかし、一罪について国家の刑罰権は1個であり、この実現のための手続も...
新着記事

【判例解説】再逮捕・再勾留の許容性(捜査):東京地決昭和47年4月4日 

Point  1.再逮捕・再勾留が認められるとされた。    1.事案の概要  被疑者は、昭和47年1月9日から5件の爆発物取締罰則違反の被疑事実で勾留され、1月28日に釈放されました。その後、昭和47年4月3日に、その5件のうちの1件を被...
新着記事

違法収集証拠排除法則とは?わかりやすく解説! 

証拠収集の手続きに違法性があった場合、獲得した証拠の証拠能力を否定すべきという議論が起こることは想像できると思います。違法に収集した証拠の証拠能力を否定すべきとする根拠は大きく3つあります。  1つ目は、司法の廉潔性です。捜査機関が違法に収...
新着記事

弾劾証拠とは?わかりやすく解説! 

刑事訴訟法328条は、刑事訴訟法321条から324条(伝聞例外)に該当しない証拠であっても、証拠能力が肯定される場合について規定しています(弾劾証拠)。 ・刑事訴訟法328条 「第321条乃至第324条の規定により証拠とすることができない書...
新着記事

伝聞例外とは?わかりやすく解説!

刑事訴訟法では、原則として伝聞証拠を証拠とすることはできません(刑訴320条1項)。    ・刑事訴訟法320条1項 「第321条乃至第328条に規定する場合を除いては、公判期日における供述に代えて書面を証拠とし、又は公判期日外における他の...
新着記事

非伝聞とは?わかりやすく解説!

伝聞証拠は公判において証拠とすることはできません(刑訴320条1項)。 ・刑事訴訟法320条1項 「第321条乃至第328条に規定する場合を除いては、公判期日における供述に代えて書面を証拠とし、又は公判期日外における他の者の供述を内容とする...
新着記事

伝聞証拠(刑訴320条1項)とは?わかりやすく解説! 

刑事訴訟法320条1項は、伝聞法則を定めた規定とされています。  ・刑事訴訟法320条1項 「第321条乃至第328条に規定する場合を除いては、公判期日における供述に代えて書面を証拠とし、又は公判期日外における他の者の供述を内容とする供述を...
新着記事

自白法則とは?わかりやすく解説! 

自白とは、被疑者・被告人による自己の犯罪を認める旨の供述を言います。例えば、警察官による取調べに対し「被害者を殺したのは自分だ」と告げる行為は、典型的な自白にあたります。  自白については憲法、刑事訴訟法に規定があります。文言に差異はありま...
新着記事

証拠能力・証明力とは?わかりやすく解説! 

1.証拠能力とは    裁判では、証拠から事実認定をして被告人が犯罪を犯したか否かを判断します。そのため、裁判では証拠が非常に重要な役割を果たします。もっとも、証拠の全てが裁判において使用できるというわけではなく、証拠の中でも適切なものだけ...
新着記事

証拠とは?わかりやすく解説! 

刑事裁判では、犯罪が行われたか否かを裁判所が判断します。しかし、裁判所は現場で犯行を実際に見ていたわけではありません。そのため、本当に犯罪が行われたか、そして被告人がその犯罪を行ったか否かを、事後的に認定しなければなりません。その認定の資料...
新着記事

保釈とは(刑訴88条等)?わかりやすく解説!

テレビやネットで「~容疑者が保釈されました」という内容のニュースを見たことがあると思います。保釈は、被告人を身体拘束から解放する制度なのですが、この内容についてはあまり説明されていないと思われます。そこで、ここでは保釈について解説します。 ...
新着記事

公訴時効とは?わかりやすく解説!

犯罪には公訴時効と言うものがあります。時効期間が経過した後に、検察官が公訴を提起した場合、裁判所は免訴の判決をしなければなりません(刑訴337条)。  ・刑事訴訟法337条 「左の場合には、判決で免訴の言渡をしなければならない。」 ・同条4...
新着記事

起訴ってなに?条文を見ながらわかりやすく解説!

捜査機関は、場合によっては被疑者を逮捕・勾留するなどして、事件の捜査を行います。これを終えると、検察官は被疑者を起訴するか否かを判断します。起訴とは、刑事事件を犯したと疑われる被疑者を国家による裁判にかけることを言います。    *逮捕につ...