新着記事 【判例解説】実行の着手②(総論):最高裁昭和45年7月28日第三小法廷決定 Point 1.本件事情のもとでは、被告人らが被害者をダンプカーに引きずり込もうとした時点で、実行の着手が認められる。 1.事案の概要 被告人は、ダンプカーにAを同乗させ、ともに女性を物色して情交を結ぼうとの意図のもとで市内... 2021.08.03 新着記事
新着記事 未遂犯(刑43条)とは?わかりやすく解説! 人が犯罪行為を行っても、結果が発生しない場合があります。もし刑法が既遂犯しか処罰しないとの立場であったら、法益保護としては不十分です。そのため、刑法は一定の犯罪について、未遂犯を処罰することとしています。 未遂犯は、犯罪の実行に着手... 2021.06.12 新着記事
新着記事 【判例解説】実行の着手①(総論):最高裁昭和40年3月9日第二小法廷決定 Point 1.本件事実関係のもとにおいては、被告人に窃盗罪の実行の着手がある 1.事案の概要 被告人は深夜、電気器具商である被害者方店舗内に窃盗目的で侵入しました。そして、所携の懐中電燈により真暗な店内を照らしたところ、電気... 2021.06.12 新着記事
民事訴訟法 当事者とは?わかりやすく解説! 民事訴訟は、ある者がある者に対する訴え(民訴133条1項)を提起することで開始します。 *訴えについての解説はこちら 訴訟に置いて、判決の名宛人となる者(原告、被告)を当事者といいます。民事訴訟は、対立する2以上の当事者が存在す... 2021.05.06 民事訴訟法新着記事
民事訴訟法 訴え(民事訴訟法133条1項)とは?わかりやすく解説! 訴えとは、ある者に対する請求について裁判所に判断を求める行為をいいます。 例えば、XとY間で、売買契約が締結されたとします。しかし、Yは売買契約で支払うと約束したはずの100万円を全然支払ってくれないとします。その場合、仕方ないので、... 2021.04.24 民事訴訟法新着記事
色々な法律 爆発物取締罰則とは 爆発物取締罰則(通称、爆取)は、明治17年(1884年)に出された勅旨で、現在も法的効力を有します。 同法は、治安を妨げる又は人の身体・財産を害する目的で爆発物を使用することなどを禁止しています(1条)。法定刑は死刑まであります。 ... 2021.03.29 色々な法律新着記事
新着記事 違法性の意識とは?わかりやすく解説! 違法性の意識とは、自己の行為に違法性があることを認識していることをいいます。 犯罪の成立に、違法性の意識が必要か否かについて争いがあります。 厳格故意説という見解は、犯罪の故意があるというには違法性の意識が必要であると主張し... 2021.03.29 新着記事
新着記事 過失とは?わかりやすく解説! 刑法は故意犯処罰の原則(刑38条1項)をとっており、故意なくして法益を侵害した場合には、不可罰となるのが原則です。 ・刑法38条1項 「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。」 しか... 2021.03.29 新着記事
新着記事 【判例解説】故意(各論):最高裁平成2年2月9日第二小法廷決定 Point 1.被告人には、覚せい剤を含む違法な薬物類を輸入・所持している認識があるから、故意が認められる。 1.事案の概要 被告人は、知人から化粧品だといわれ、ある物を日本に運ぶよう依頼されました。これは覚せい剤でした。な... 2021.03.29 新着記事
色々な法律 火炎びんの使用等の処罰に関する法律とは この火炎びんの使用等の処罰に関する法律は、その名の通り、火炎びんの製造や使用を禁止する法律です。この法律は、昭和47年(1972年)に制定されたもので今もなお効力を有します。 同法当時、火炎びんを使用した集団的な行動が多数行われてお... 2021.02.14 色々な法律新着記事
新着記事 詐欺・脅迫(民法96条)とは?わかりやすく解説! 民法96条は、詐欺・強迫による意思表示について定めています。詐欺と強迫は、意思と表示に不一致があるのではなく、意思の形成過程に瑕疵があるものです。 ・民法96条1項 「詐欺又は強迫による意思表示は、取り消すことができる。」 *意思表示の解説... 2021.02.14 新着記事
新着記事 錯誤(民法95条)とは?わかりやすく解説! 錯誤とは、意思表示やその動機に何らかの誤解があることをいいます。 *意思表示の解説はこちら 例① XはYから本を2000円で買おうとしたが、誤って購入代金を20000円としてしまった。 この場合、表示は20000円となっていますが、Xの意思... 2021.02.14 新着記事
新着記事 虚偽表示(民法94条)とは?わかりやすく解説! 虚偽表示とは、表意者と相手方が結託して(通謀と言います)、虚偽の意思表示をすることを指します(民94条1項)。 ・民法94条1項 「相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。」 当事者に、表示に対応する意思(効果意思)がないこと、... 2021.02.14 新着記事
新着記事 意思表示とは?わかりやすく解説! 意思表示とは、私法上の法律効果を発生させるために行う表示です。普段使う意思表示(~はむかつく、~はおかしい)とは意味が異なります。 人は皆、権利能力を有します。私的自治の原則のもと、人は自己の意思に基づいて権利・義務を形成することが可能で... 2021.02.14 新着記事
新着記事 意思主義・表示主義とは?わかりやすく解説! 契約は当事者の意思表示が合致することによって成立します。もっとも、当事者の表示と契約時の意思に食い違いがあり、紛争となることがあります。その際には、当事者の意思と表示、どちらを重視するかが問題になります。前者を重視する立場を意思主義、後者を... 2021.02.14 新着記事
色々な法律 臘虎(らっこ)膃肭獣(おっとつじゅう)猟獲取締法とは 臘虎(らっこ)膃肭獣(おっとつじゅう)猟獲取締法とは、ラッコとオットセイの猟獲を禁止・制限する法律です。この法律は明治45年(1912年)に制定・公布されたもので今もなお効力を有します。同法は、1911年に締結された膃肭獣保護条約(現在は失... 2021.02.11 色々な法律新着記事
新着記事 【判例解説】抽象的事実の錯誤(総論):最高裁昭和61年6月9日第一小法廷決定 Point 1.覚せい剤所持罪と麻薬所持罪は、実質的に見れば、後者の限度で重なり合っている。 1.事案の概要 被告人は、覚せい剤を不法に所持していました。しかし、被告人はこれを麻薬(コカイン)と認識していました。当時、覚せい... 2021.02.10 新着記事
新着記事 抽象的事実の錯誤とは?わかりやすく解説! 犯罪が成立するには、罪を犯す意思、つまり故意が必要です(刑38条1項)。 *故意の解説はこちら もっとも、実際に発生した事実と行為者の認識が食い違うことがあります。これを事実の錯誤といいます。そのうち、異なる構成要件間の錯誤を抽象的... 2021.02.10 新着記事
新着記事 【判例解説】具体的事実の錯誤(各論):最高裁昭和53年7月28日第三小法廷判決 Point 1.犯人が認識した罪となるべき事実と現実に発生した事実とが、法定の範囲内において一致する場合には故意が認められる 1.事案の概要 被告人は、巡査Aから拳銃を強取しようと考え、改造したびょう打銃で背後から巡査にびょ... 2021.02.07 新着記事
新着記事 具体的事実の錯誤とは?わかりやすく解説! 犯罪が成立するには、罪を犯す意思、つまり故意が必要です(刑38条1項)。 ・刑法38条1項 「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。」 *故意の解説はこちら もっとも、実際に... 2021.02.07 新着記事