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【判例解説】会話の無断録音の適法性と証拠能力②:最決平成12年7月12日 

 

Point 
1.会話を無断録音したテープの証拠能力が認められた事例 

 

1.判旨と解説 

 

本件では、被告人から詐欺被害を受けたと考えた者が、その証拠とするために、被告人との会話を無断で録音し、その録音テープが被告人の刑事裁判で提出されました。そこで、被告人は、録音テープの証拠能力を争いました。 

 

*捜査についての解説はこちら 

*証拠能力の解説はこちら 

*違法収集証拠排除法則の解説はこちら 

*会話の無断録音についての解説はこちら 

 

最高裁は、本件事情の下では、無断録音は適法であるとしました。もっとも、これは本件の事情を前提にした判断で、無断録音が常に適法になるわけではないと思われます。 

 

なお、所論にかんがみ、職権で判断すると、本件で証拠として取り調べられた録音テープは、被告人から詐欺の被害を受けたと考えた者が、被告人の説明内容に不審を抱き、後日の証拠とするため、被告人との会話を録音したものであるところ、このような場合に、一方の当事者が相手方との会話を録音することは、たとえそれが相手方の同意を得ないで行われたものであっても、違法ではなく、右録音テープの証拠能力を争う所論は、理由がない。 

  

 

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