アメリカ法

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プリッグ対ペンシルベニア州事件:Prigg v Pennsylvania (1842)

かつてのアメリカ合衆国憲法は奴隷制を認めていました。確かに、北部の州は奴隷制に反対でしたが、南部を含めた合衆国連邦を設立するためにはやむをえなかったのです。  プリッグ対ペンシルベニア州事件は、憲法に明記された奴隷条項に基づき定められた逃亡...
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バロン対ボルチモア事件:Barron v. Baltimore (1833)

アメリカ憲法に関する学習をしていると、Bill of Rights というワードをよく見ます。これは、アメリカ合衆国憲法が初めて改正された際(1791年)に追加された、修正第1~10条の規定を指します(アメリカの憲法改正は、Amendmen...
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ギボンズ対オグデン事件:Gibbons v. Ogden(1824)

アメリカの連邦議会の権限は、日本とは異なり限定的です。日本の憲法とアメリカの憲法を見比べてみればわかるように、アメリカの連邦議会が規制することができるのは、課税、郵便、戦争等に限られ、その他の規制は各州に委ねられます(日本国憲法にはそのよう...
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マカロック対メリーランド州事件:McCulloch v. Maryland(1819)

日本の中央銀行は日本銀行です。そして、アメリカでは連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)が中央銀行の役割を果たしています。  日本が中央銀行を設立するに際して、憲法上の論争は生じませんでしたが、他方、アメリカではか...
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マーベリー対マディソン事件:Marbury v. Madison(1803)

憲法に反する法律は裁判所によって無効と判断されます。日本の憲法は以下のように定めています。 ・憲法第81条 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。  この原則は日本だけ...
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チザム対ジョージア州事件:Chisholm v. Georgia(1793)

1793年、日本では江戸幕府が日本を統治していました。しかし、アメリカは1776年にイギリスから独立して着実に国家を整備していき、1787年には国民主権を黙示的に採用したアメリカ合衆国憲法が採択されました(大日本帝国憲法は1889年、日本国...